前回の記事では、癌(がん)専門病院の紹介状を持って初受診・主治医と対面・手術の提案までの経緯を綴りました。

今回の記事では、初受診後に受けた検査の内容について詳しくお伝えします。
- 血液検査
- CT検査
- レントゲン撮影
- PET-CT検査
などについて、私が検査を受けた経験談を紹介していますので、参考にしてみてください。
その日に受けた検査の内容と体験談
血液検査と尿検査

主治医との診察を終えて、その後は検査の連続でした。
はじめは、血液検査と尿検査です。
自動の受付機があり、診察券を入れれば自動的にカップと採血の受付票が出てくるので受付が凄く楽でした。
健康診断でも血液検査した方は多いと思いますが、病状のせいか血液検査の検査事項が多く、7本くらいは採取したと思います。
尿検査は一般的なもので、尿をカップに出して、トイレ脇にあるスペースに置いて終わりでした。
カップを渡されているので、その時に尿が出なくても、いつでも出来るのは良かったです。
CT検査(造影剤有)

CT検査は初めての経験でした。
MRI検査とよく似ている部分があると検査と看護師さんから説明がありました。
MRI検査は腫瘍などを検査することにメリットがあるようで、CT検査は骨の描写や広範囲を短時間で検査できるメリットがあるようです。
画像診断とは、がんを早期発見したり、がんの広がりや性質を調べるなど、がんの診療に欠かせない検査の1つです。
引用 : がん研究センター中央病院
そして、呼出機のアラームが鳴りましたので、検査室に入るとまず個室に案内されました。
看護師さんから注意事項の説明がありました。
- 閉所恐怖症の方
- 喘息の方
- 糖尿病治療の薬を摂取しているか
- ペースメーカーを使用しているか
- アレルギー体質であるか
- 湿布など貼っていないか
その他にも、妊婦であるかなど幾つか質問があります。
次に造影剤の説明がありました。
造影剤は、血管や臓器の画像コントラストを高めて、より詳細な診断ができるもので、静脈に注射をして体内に投与すると聞きました。
そして、腕に注射をして注射器を刺したまま、CT検査の撮影に向かいました。
CT検査の機械はMRI検査の機械と似ていました。
ここで思い出したのが。
数日前にMRI検査をした時に、できるだけ足を伸ばしたままにして長時間動かないようにしないといけないことを思いをしました。
その経験もありましたので、診療放射線技師さんに長時間足を伸ばすことが難しい旨伝えたところ、「早めに終わらせるようにします」と仰っていただけました。
CT検査は、1回目の撮影で全身を撮影します。
途中、数秒息を止めるよう指示があり、1回目の撮影は7分くらいで終わりました。
足を伸ばさないといけないので、右膝は限界に近く動かないように我慢するのが大変でした。
2回目の撮影の時に造影剤を投与しました。
造影剤は投与してすぐに体が熱くなり、少し気持ち悪い感じでがしました。
そして、全身を撮影して検査は約15分くらいで終わりました。
再度個室に案内されて注射器を抜き、5分くらい休んでから移動できるとのことで、個室で待機しました。
体調に変化がなかったので、検査は終了となりました。
看護師さんからも説明を受けましたが、造影剤でアレルギー反応が出る方もいるようです。
蕁麻疹もすぐになくなりましたので、次はレントゲン撮影に向かいました。
レントゲン撮影

レントゲン撮影は、健康診断などで誰もが経験があるのではないかと思います。
最初は立ったまま一般的な胸のレントゲンを撮影しました。
次にベッドに寝て、腫瘍があると思われる右膝のレントゲンを色々な角度から撮影しました。
MRI検査の時のように長時間同じ体制になることはなかったので、10分くらいで終わりました。
生理検査

生理検査は、療機器を使い体に直接触れて、体内の機能を調べる検査です。
私の場合は3種類の検査でした。
- 心電図検査
- 超音波(エコー)検査
- 肺機能検査
心電図検査は、心臓に異常がないか調べる検査で、仰向けになり胸に聴診器のようなもの幾つかをつけるだけの簡単な検査でした。
超音波(エコー)検査は、内臓や心臓などに異常がないか調べる検査で、胸や腹などにゼリーのようなものを塗って、聴診器のようなものを当てて検査しました。
肺機能検査は、肺の大きさや気道の異常、肺の能力を測定する検査です。
検査技師の説明通りに検査するだけで、大きく息を吐いたり、息を止めたり、健康診断の時の肺活量を測定する時のような感じでした。
初受診の日の検査はこれで全て終わりました。
朝受付をして検査が終わったのは17時くらいだったと思います。
PET-CT検査・麻酔科の受診
PET-CT検査

初受診の日の2日後に検査をしました。
PET検査は、癌(がん)細胞がブドウ糖に反応することを利用して、体内にブドウ糖を体内に投与してからCT検査をするというものでした。
PET-CT検査とは、がん細胞が正常の細胞に比べて多くのブドウ糖を取り込むという性質を利用して、放射線薬剤FDG(ブドウ糖類似PET検査薬)を体内に投与し、特殊なカメラで撮影をする検査です。
引用 : 日本赤十字医療センター
検査の流れはこのような感じでした。
- 検査薬の投与
- 待機(約60分)
- 検査(約20分)
- 待機(約30分)
ブドウ糖を投与する方法は、やはり注射でした。
②の待機時間は、ブドウ糖が全身に行き渡るようにする時間でした。
個室の待機室に案内され、ソファーやテレビなどがあり時間を潰せるようになっていました。
③の検査はCT検査と同じような感じでした。
④の待機時間は、体内の放射線量が減るまで休む時間です。
全体的に待ち時間が多い検査でした。
麻酔科の診断

PET検査の後は、麻酔科の先生の診断がありました。
検査手術の際に全身麻酔を使う旨の説明で、麻酔を使用することのメリット・デメリットなど、注意事項を中心としたお話でした。
質問内容は多かったので、下記サイトを見ていただくと確認できます。
検査を終えて・次の記事について
検査を終えて
初受診後、検査の連続であっという間に1日が終わりました。
検査手術が緊急なので、検査も詰め込む形だったと思います。
3日後には入院・検査手術なので、入院の受付も初受診の日にしましたが、その内容に関しては次の記事で紹介しようと思います。
次の記事
- 入院の手続き
- 入院の用意