前回の記事は、初受診後に受けた検査の内容と体験談についてお伝えしました。

今回の記事では、初受診日に受けた検査手術の入院受付について詳しくお伝えします。
- 入院の受付
- 大部屋・個室の選択
- 限度額適用認定書
特に限度額適用認定書は非常に大事な書類ですので、是非参考にしてみてください。
手術の入院受付

初受診日に手術決定
主治医との初受診の際に「右膝の腫瘍の検査手術をしましょう」と、早速お話があり、そのまま検査手術の日程などが決まりました。

入院の申し込み
初受診後、様々な検査を終えて、最後に入院の申し込みをしました。
- 入院申込書に記入
- 病室の種類(ベッド)の選択
- 入院に関する説明
入院の際は、大部屋か個室を選べると案内がありました。
病室の種類と費用の違い
大部屋の無料ベッドと有料ベッド?

一般的には、病室の部屋の種類は主に2種類あると思います。
- 大部屋 : 一般的には4人部屋が多いようです
- 個室 : 部屋に洗面台・トイレが設置されている
私が入院していた癌(がん)専門病院では、大部屋でも無料のベッドと有料のベッドがありました。
病院にもよりますが、大部屋自体が無料の病院もあります。
大部屋無料ベッド
- 場所 : 入り口側
- 費用 : 無料
- メリット : 部屋の入り口にトイレ・シャワー室があるので、利用する時は近い。ベッド代が不要。
- デメリット : 窓がなく窮屈な感じ。部屋の入り口に近いので人がよく通る。廊下の音が聞こえる。
大部屋有料ベッド
- 場所 : 窓側
- 費用 : 約7,000円/1日
- メリット : 外の景色が見えるので広く感じる。入り口側よりも静か。
- デメリット : 費用が高い。

有料の個室
私が入院した、癌(がん)専門病院の個室料金の高さには驚きました。
- 個室1(約120,000円/1日)
- 個室2(約70,000円/1日)
- 個室3(約50,000円/1日)
パッと見た際に入院期間中の料金かと思っていたら、1日あたりの料金と聞き本当に驚きました。
個室1の写真を見ると、リビング・ベッドルーム・トイレ・バスルームなどがあり、大きめの2LDKくらいありました。
個室のメリット
- プライバシーを保てる
- 洗面台・トイレ・シャワーなど1人で使用できる
- 自分のペースで病院生活を送れる
- 治療に集中できる
- 大部屋のように他の患者に気を使わなくてもいい
治療の内容次第で個室に入院することもありましたが、その際は個室の費用はかかりませんでした。
個室のデメリット
- 費用が高い
個室は費用が高い以外は、デメリットはないと思います。
ちなみに、リハビリ病院に入院した時の個室の費用はもっと安かったです。
大部屋・個室の選択
色々と迷いましたが、私は大部屋窓側の有料ベッドにしました。
選択した理由
- 景色を見ることが好き
- 窓がないと窮屈な感じがして、気分が落ちそう
- 極力静かな場所が良かった
- 精神的に気が晴れるような環境が良かった
私が入院していた、癌(がん)専門病院の病棟は患者数が多いため、希望のベッドになるかは状況次第と案内がありました。
そのため、第二希望まで選択することになっていました。
- 第一希望 : 大部屋窓側(有料)
- 第二希望 : 大部屋廊下側(無料)
入院の数日前に病院から連絡があり、第一希望である大部屋窓側のベッドが確保できたと伝えられました。
入院に関する説明
入院当日の手続きに必要なもの

最後に入院当日の手続きに必要なものの案内がありました。
- 診察券
- 保険証
- 身元引受書兼診療費等支払証明書
- 住民票
- 限度額適用認定書
身元引受書兼診療費等支払証明書
身元引受書兼診療費等支払証明書は、入院患者の身元を保証し、治療費などの支払いに関する責任を明確にするためのものです。
身元引受書:入院患者が何らかの理由で連絡が取れなくなった場合や、退院時に引き取りが必要な場合などに備え、患者の身元を保証する人(身元保証人)を記入します。
診療費等支払保証書:患者が医療費や入院費を支払えない場合に備え、支払いを保証する人(連帯保証人)を記入します。
癌(がん)の治療・入院となると治療費が高額になるので、こういった書類は必要だなと感じました。
限度額適用認定書ってなに?
まずは高額療養費制について
健康保険に加入している人は高額療養費制度によって、月ごとの自己負担限度額が決められています。
自己負担限度額は、年齢および所得状況等により設定されています。
高額な医療費を支払ったときは高額療養費で払い戻しが受けられます。
例えば。
- 自己負担限度額 : 57,400円
- 退院時の医療費 : 500,000円
上記のように医療費が高額でも、高額医療費制度により後から払い戻しを受けることができます。
ただし、病院の会計窓口では自身で立て替えて会計をしなくてはいけません。
それでもこの制度があるからこそ、高額な治療費を気にしなくても、安心して治療していけるのだと思いました。
限度額適用認定書ってすごく大事なもの

入院当日の受付で必要な書類にあった、限度額適用認定書。
人生で初めて耳にする言葉で何のことだろう?
という感じでした。
- 正式名称:限度額適用認定証
- 対象者:健康保険(国保、協会けんぽ、組合健保など)に加入している人
- 申請先:加入している保険組合(例:協会けんぽ、健康保険組合、市区町村の国保担当課など)
- 費用:無料
- 有効期限:通常は1年間(再申請が必要)
医療機関窓口での1か月のお支払いが最初から自己負担限度額までとなる方法があります。
健康保険に加入している人は、病院でのお会計の際に全額の3割支払っていると思います。
手術や高額な治療を受けた際も、支払う金額は全額の3割です。
ただし、一般的な治療とは違い、癌(がん)の治療や手術だと3割でも相当高額な医療費となります。
高額療養費制度があるので、自己負担限度額を超えると後から還付されますが、入退院を繰り返していると、手持ちのキャッシュがどんどんなくなっていきます。
しかし、限度額認定適用書を病院に提出すると、窓口の支払いが自己負担限度額までに抑えられるため、支払う金額が少なくなります。
癌(がん)患者にとって必須の書類

癌(がん)患者にとって医療費と有料のベッド代の費用を合わせると非常に高額になります。
例えば、1週間くらいの検査手術入院とすると。
- 検査手術
- CT検査等の検査
- 血液検査
- 薬代
など、手術の他にも検査や点滴・薬代など多岐に渡り医療費がかかります。
3割負担で15万くらいとすると。
限度額認定適用書がなければ、退院の際に会計で15万円を支払わなくてはいけません。
抗がん剤治療などで入退院を繰り返すと、もっと高額な治療費となります。
ただし、限度額認定適用書を病院に提出すれば、退院の際に支払う費用が自己負担限度額で抑えられます。
余程キャッシュがある方は、問題ないかもしれませんが、私のような庶民では相当厳しいです。笑
例えばアメリカだと医療費は自己負担で非常に高額と聞きます。
限度額認定適用書の役所での手続き
私の場合は、国民健康保険に加入していましたので、管轄の役所に行って申請をしました。
申請書類
- 申請書
- 被保険者証
- マイナンバーがわかるもの
- 本人確認書類(運転免許証など)
私の居住している管轄の役所では、健康保険の窓口でした。
役所の方が書類を確認して、数分で限度額適用認定書をいただけました。
次の記事について
ここまでについて
主治医・看護師・病院のスタッフの方々が丁寧に今後のことなど説明していただけたので、すごくわかり易かったです。
また、限度額適用認定書のおかげで支払う医療費が抑えられたので、本当に助かりました。
毎月高い保険料を支払っていますが、こういう時に保険料を支払っていて良かったと実感しました。
次の記事について
次の記事では、入院生活に向けて用意したものについて、お伝えれできればと思います。