前回の記事では、「入院のパンフレットに記載されている基本の持ち物」についてお伝えしました。

今回の記事では、「癌(がん)専門病院にはじめて入院した日の経験談」についてお伝えします。
- 入院当日の受付の流れ
- 病室入るまでの検査
- はじめて入る病室
- 病室の設備
癌(がん)専門病院の入院当日の流れと受付の様子
入院受付での手続き
今回の入院の目的は、「右膝の腫瘍の検査手術」です。
良性の腫瘍であるか悪性の腫瘍であるかを確認するためです。

入院当日は、癌(がん)専門病院の1階にある入院受付に9時に向かいました。
受付に向かうと受付前にこれから入院されるであろう患者さんが多く雰囲気は暗い感じでした。
最初に入院受付に事前に伝えられていた書類を提出します。
- 診察券
- 保険証
- 身元引受兼診療費等支払い証明書
- 住民票
- 限度額適用認定書

入院受付で書類の確認が終わり、入院患者用のリストバンド・入院の案内が書かれた書類を受け取りました。
案内に書かれている通りに指定の病棟に向かいます。
私の場合は骨の腫瘍でしたので、「骨軟部腫瘍科」がある病棟でした。
病室に行くまでの検査・病室の印象

骨軟部腫瘍科のある病棟に着いてから待合室のような場所に案内され、「病室に向かう前にコロナの検査をしてください」と案内がありました。
この頃はコロナがようやく落ち着いてきた頃でしたが、コロナの検査は必須とのことでした。
診察室に案内されて鼻から綿棒のようなものを何回か入れてコロナの検査は終わりました。
待合室に戻り検査結果を待っていると、看護師さんからコロナの陰性であることが告げられました。
その後すぐに病室に案内されました。
はじめての病室

病室に入った時の第一印象
病室に案内されて、自分が入院生活を過ごす病室をはじめて目視で確認しました。
第一印象は「思っていたよりも広い」という印象でした。
ベッドの周りもスペースがありスーツケースを置くのも従分な広さです。
病室は大部屋の窓側(有料)のベッドを選択していました。
病棟の階は高層階でしたので景色が良くて閉塞感もなかったので精神的にすごく救われました。
とは言え、明日は早速検査手術が控えているので不安な気持ちが強かったです。

有料ベッドのアメニティセット
癌(がん)専門病院では、有料のベッドを使用している方にアメニティセットの用意があり、病室に入ると机の上にアメニティセットが置かれていました。
- シャンプー
- コンディショナー
- ボディシャンプー
- 歯ブラシセット
- コップ
- ティッシュ
- ウェットティッシュ
- マスク
- トートバッグ
私も入院の際に毎回いただいていました。
ティッシュとウェットティッシュはそこまで多くないですが、短期の入院であればちょうどいい量でした。
シャンプー類や歯ブラシなど特にこだわりがない方はアメニティセットがあれば問題ないと思います。
大部屋の設備・備品
冷蔵庫

2Lのペットボトルが2本入るくらいの小さい冷蔵庫でした。
無料で利用できたのは助かりましたが、冷却力が低い冷蔵庫でしたので、すごく冷えたお水を飲みたい私にとっては残念でした。
ですので、看護師さんにお願いしてタンブラーに氷を入れていただいてから、冷蔵庫の水をタンブラーに入れると冷たいお水が飲めたので助かりました。
テレビ
テレビはテレビカードを購入してカードを差して視聴できます。
1000円分のテレビカードで約15時間くらい視聴できるようです。
テレビ視聴でお金をお掛けることが勿体無いと思っていましたので、私はテレビは1回も視聴していませんでした。
収納
ハンガーに掛けて衣類を収納できる背が高い大きめの収納がありました。
その収納に普段着やパジャマ・下着・タオル類を収納していました。
もう1つ収納があり、ベッドの脇に鍵付きの金庫と生活雑貨を収納できる大きめのサイドテーブルがありました。
鍵付きの金庫は金庫というよりも引き出しのようになっていて、大きなものを入れることはできませんでした。
ベッドの操作
ベッドは上下の高さ調整と膝・背中側を起こせる使用になっていました。
Wi-Fi(無線LAN)

病棟全室でWi-Fiが使用できるようになっていました。
ですが、速度が遅く動画など観ることはできない残念な環境でした。
ポケットWi-Fiを持っていけばよかったと後悔しました。泣

共有トイレ
大部屋の入り口に鍵付きの共有トイレがありました。
ウォシュレット付きで毎日清掃されていましたのでキレイでした。
共有洗面台
大部屋の入り口に共有の洗面台がありました。
大部屋4人分の歯ブラシやコップなどを収納できるくらい大きい洗面台でした。
共有シャワー室
大部屋の入り口側に共有のシャワー室がありました。
シャワーを使用するときは他の患者さんと被らないように看護師さんに入る時間を伝えて利用するようになっていました。
コンセント

コンセントは2口ありましたが、1口は医療機器に使用することがあるので、患者が使えるのは残りの1口でした。
以前の記事でも書いてきましたが、電源タップは2本必ず必要です。

使用できる1口のコンセントから電源タップを使ってベッドの脇に設置していました。
もう1本はベッドの脇の電源タップからベッドの足元にある机に延長していました。
そうすることで就寝時間にベッド脇で携帯などを充電したり、机に延ばした電源タップで日中にPCやタブレットを充電したりしていました。
コインランドリー
病棟の各階にコインランドリーが設置されていて洗濯・乾燥ができるようになっていました。
コインランドリーを使用するにはテレビカードを購入してカードを差して使用するようになっていました。
日中は使用する患者さんが多かったので、朝イチの空いている時間に洗濯していました。
有料レンタル
パジャマレンタル

病室に入室してパジャマとタオルをレンタルするかどうか確認がありました。
私が入院した癌(がん)専門病院では、パジャマのレンタルは下記のような感じでした。
- 種類 : 上下別のパジャマ or ガウンタイプのパジャマ 1枚
- 価格 : 1日300円程
- 取り替え : 毎日
- メリット : 入院の際の荷物を減らせる
- メリット2 : 洗濯の手間を省ける
- デメリット1 : 入院期間が長いと高額になる
- デメリット2 : 生地が厚くゴワゴワしている
生地感など、あまり気にならない方は荷物も減りますし、洗濯の手間も省けるのでレンタルするのもいいと思います。
私の場合は10日くらい入院すればパジャマ1着買えると思い持参していました。
タオルレンタル
私が入院した癌(がん)専門病院では、タオルのレンタルは下記のような感じでした。
- 種類 : バスタオル 1枚、フェイスタオル 1枚
- 価格 : 1日250円程
- 取り替え : 毎日
- メリット1 : 入院の際の荷物を減らせる
- メリット2 : 洗濯の手間が省ける
- デメリット1 : 入院期間が長いと高額になる
私の場合は数ヶ月入院する想定になっていましたので、レンタル料金が勿体無いと思い自宅で使用しているタオルを持参していました。
まとめ
はじめての病室の感想
病室に入った時は、「いよいよ検査手術。本格的な治療がはじまる。」という感じで気が引締まると同時に現実を突きつけられたような感覚でした。
整形外科を受診してから2週間後に癌(がん)専門病院に入院することになるとは全く予想していませんでした。
大部屋でしたので。
他の患者さんの生活音は静かなのか?
実際に話すことや関わることはあるのか?
どんな方が入院されているのか?
この段階では、まだまだ分からないことも多かったです。
次回の記事
次の記事では、入院後の検査手術までについてお伝えします。
- 荷物の整理
- 入院生活
- 入院初日に起きたこと
- 検査手術の用意