前回の記事では、異変に気づいた日から整形外科での初診日、癌(がん)専門病院への紹介に至るまでの経緯を綴りました。

今回の記事では、癌(がん)専門病院の初受診、主治医との面談、突然告げられた手術と今後について詳しくお伝えします。
癌(がん)専門病院の初受診日
紹介状を持って緊張の初訪問
整形外科で癌(がん)専門病院を紹介されて、約1週間後と早い初回の受診でした。
この1週間は、今後について考えたり。
「癌(がん)」について調べたり。
色々考えていました。

当日必要な書類を用意して病院に向かいました。
- 癌(がん)専門病院の紹介状
- MRI検査結果のCD-R
- 健康保険証
初めて癌(がん)専門病院へ訪れましたが、想像以上に大きい病院でした。
受付の流れと初診の手続き

ロビーに入ると広々と吹き抜けの天井が高く、患者の多さに驚きました。
まずは、初診の受付です。
- 初診受付カウンターへ
- 診療申込書記入
- 紹介状・MRI検査結果のCD-R提出
- カルテと呼出機の受け取り
受付からカルテの受け取りまでは、約30分くらいかかりました。
②の診療申込書は一般的な病院の申込書とは違い、特殊な項目がありました。
- 本人以外の連絡先(2名)
- 本人との関係
- 連絡の際、病院名を告げることの可否
カルテと同時にもらった呼出機は凄く便利でした。
診察や検査の呼出順が近づくと、呼出機のアラームで知らせてくれるんです。
また、当日のスケジュールもディスプレイに表示されるので凄く便利でした。
主治医との面談と想定外の告知

主治医との初対面
人見知りである私にとって、「主治医がどういう人なのか」非常に重要なことでした。
どうしてもテレビなどの印象で、大きい病院の先生っていうのは印象が悪く。
診察室のドアを開けるまで、緊張というよりも不安の方が大きかったです。
呼出機のアラームが鳴り、恐る恐る診察室の扉を開けると、落ち着いた雰囲気の40代くらいの男性医師が立っていました。
そして、最初の問診では。
- 主治医の紹介
- 体調について
- 右膝のデジカメ写真撮影
- 右膝周りの測定
- 持参したMRI検査結果について
などの簡単な内容でした。
主に体調に関しての質問が多かったです。
右膝が腫れている以外、体調面では特に問題はありませんでした。
MRI検査結果から疑われる病名 – 悪性骨肉腫(がん)
持参したMRI検査結果をもとに主治医から告げられたのは。
と伝えられましたが、初めて聞く言葉でしたので、理解が全く追いつかず少しの間、沈黙していました。

悪性って何!?
骨肉腫って何!?
という感じでした。
いわゆる腫瘍には、「良性」と「悪性」の2種類あるようです。
体の組織や細胞が過剰に増殖することでできる塊のことを腫瘍といいます。
この腫瘍には良性のものと悪性のものがあり、一般的にがんと呼ばれているのは悪性腫瘍の方です。
私の場合は、一般的に癌(がん)と呼ばれる悪性腫瘍の疑いでした。
そして、もう1つの単語。
「骨肉腫」という聞いたこともない病名です。
骨に発生する肉腫は非常に数の少ない、いわゆる希少がんの代表です
引用 : 国立がん研究センター 希少がんセンター
骨にできる腫瘍で、年間に200人から300人しか発生しない希少癌(がん)でした。
ここでは、主治医も持参したMRIの検査結果でしか判断できないとのことで。
ここで整形外科の先生が仰っていた、「覚悟しておいてください」という言葉を思い出しました。
今後の検査・手術の説明
最後に今後についてお話がありました。
そして、先生からまさかの提案がありました。

撮影した画像だけでは悪性の腫瘍であるかはわからないそうで、検査手術をして腫瘍を摘出し解析しないと病名を確定できないようでした。
検査手術は、腫瘍のある右膝を数センチ切って、腫瘍を少し採取して、良性であるか悪性かを判断するための簡単な手術だそうです。
そして、とんとん拍子に主治医から検査や手術などの詳細を伝えられ、大量に印刷された同意書にサインをしました。
同意書は、患者が手術や検査の内容を理解し、同意することを証明する書類です。
検査の目的・方法・リスク・メリットなどが記載されていて、内容を理解した上でサインします。
検査や手術をする際は、その度に同意書にサインしないと検査や手術ができないんです。
大きい病気をしてこなかった私にとっては、初めての経験でした。
これで、最初の面談は終わりました。
初診察を終えて、次は検査の連続と入院手続き
この後の予定
主治医との診察を終えて、看護師さんから検査の説明を受けました。
診察後の当日の検査。
- 血液検査
- 尿検査
- レントゲン撮影
- CT検査
- 心電図検査
- 超音波検査
- 呼吸器検査
初診察日から2日後の検査。
- PET検査
- 麻酔科の診察
初診察日から5日後。
- 入院
- 検査手術
朝自宅を出発するときには、全く予想していない状況でした。
右膝の腫瘍の進行が進み過ぎていたので、主治医の緊急な対応だったと思います。
5日後の検査手術も他の手術の合間に、緊急にスケジュール入れたと主治医は仰られていましたので、私の右膝の状態が余程悪かったのかと感じました。
次の記事について
- 検査、検査の連続
- 麻酔科の診察
- 入院の手続き